籠絡
「人を篭絡する」などのように使う「籠絡」という言葉。
「籠絡」は、音読みで「ろうらく」と読みます。
「籠絡」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「籠絡」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
籠絡の意味
「籠絡」には次の意味があります。
・巧みに手なずけて、自分の思いどおりに操ること。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「籠絡」は「人を上手に言いくるめて、思い通りにすること」を指します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これで出てこないようなら、いよいよ籠絡されているとみなければならない。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第8巻 「風塵の群雄」』)
・そしてそのために不幸なる彼の女はつひに蛸博士に籠絡せられたのである。
(出典:坂口安吾『風博士』)
・防御の性質一変して攻略の性質となり、ついに生産機関をもその中に籠絡するに至るものなり。
(出典:徳富蘇峰『将来の日本』)
・彼等は無知で愚昧なために、いいように籠絡されてしまいそうだ。
(出典:大鹿卓『渡良瀬川』)
・あるいは、顔をきかせて、これからもよろしく頼む、と籠絡してるのだ。
(出典:山田風太郎『明治バベルの塔 -山田風太郎明治小説全集12』)
類語
・懐柔(かいじゅう)
意味:うまく扱って、自分の思うとおりに従わせること。手なずけること。だきこむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・手懐ける(てなづける)
意味:面倒をよくみるなどして、味方に引き入れる。(出典:デジタル大辞泉)
・誑し込む(たらしこむ)
意味:だまして自分の思うようにする。(出典:デジタル大辞泉)
・手玉に取る(てだまにとる)
意味:手玉をもてあそぶように、人を思いどおりにあやつる。(出典:デジタル大辞泉)
・御する(ぎょする)
意味:他人を自分の思い通りに動かす。(出典:デジタル大辞泉)