周知
「周知徹底」などのように使う「周知」という言葉。
「周知」は、音読みで「しゅうち」と読みます。
「周知」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「周知」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
周知の意味
「周知」には次の意味があります。
・世間一般に広く知れ渡っていること。また、広く知らせること。(出典:デジタル大辞泉)
「周」は「あまねくゆきわたる」、「知」は「しらせる」を意味する漢字です。
「周知徹底」で「広く知らせることを徹底する」、「周知の事実」で「広く知られている事実」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いま地球でなにが起こっているかは、すでに周知のことでありましょう。
(出典:福井晴敏『∀ガンダム(下)』)
・そうでなければ、彼が優れた点のある人であることは周知の通りです。
(出典:モーツァルト/服部龍太郎訳『モーツァルトの手紙』)
・村の者には周知の事実だが、知らない者には奇異に思えるものらしかった。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・これからはシリコンの時代になることを関係者に周知徹底させようとした。
(出典:中川靖造『創造の人生 井深大』)
・周知のごとく、ロシアの民衆はあだ名をつけるのにかけては名人である。
(出典:ツルゲーネフ/佐々木彰訳『猟人日記(下)』)
類語
・公(おおやけ)
意味:個人ではなく、組織あるいは広く世間一般の人にかかわっていること。(出典:大辞林 第三版)
・明るみ(あかるみ)
意味: 表立った所。公の場。世間。(出典:デジタル大辞泉)
・馴染み(なじみ)
意味:なれ親しんで知っていること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・泥み(なずみ)
意味:なれ親しむこと。なじみ。(出典:デジタル大辞泉)