狭量
「狭量な人物」などのように使う「狭量」という言葉。
「狭量」は、音読みで「きょうりょう」と読みます。
「狭量」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「狭量」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
狭量の意味
「狭量」には次の意味があります。
・人を受け入れる心が狭いこと。度量が狭いこと。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「狭い考えにとらわれ、多様な意見を受け入れることのできない器の小ささ」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・国家の大事の前には、陸軍だ、海軍だという狭量は災いになるにすぎない。
(出典:児島襄『指揮官』)
・現在はそのような狭量な事務官はいなかったが、机の配置は以前と同じだった。
(出典:新田次郎『富士山頂』)
・自分が変化するのがいやで奥さんに押し付けるのはいかにも狭量なように思われる。
(出典:仁木英之『僕僕先生』)
・この男が非常に狭量だったなどとは考えたこともない。
(出典:ドストエフスキー/中村融訳『地下生活者の手記』)
・それをもって裏切行為とするのは、組織としてあまりにも狭量過ぎるのではないか。
(出典:西尾維新『伝説シリーズ 1 悲鳴伝』)
類語
・偏狭(へんきょう)
意味:自分だけの狭い考えにとらわれること。度量の小さいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・狭隘(きょうあい)
意味:心がせまいこと。度量が小さいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・吝嗇(けち)
意味: 気持ちや考えが卑しいこと。心が狭いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・マイオピア
意味:了見が狭いこと。近視眼的であること。(出典:デジタル大辞泉)
・小量(しょうりょう)
意味:度量が狭いこと。(出典:デジタル大辞泉)