綱紀粛正
「綱紀粛正の理想を掲げる」などのように使う「綱紀粛正」という言葉。
「綱紀粛正」は、音読みで「こうきしゅくせい」と読みます。
「綱紀粛正」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「綱紀粛正」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
綱紀粛正の意味
「綱紀粛正」には次の意味があります。
・国家の規律や秩序、また政治のあり方や政治家・役人の態度を正すこと。(出典:デジタル大辞泉)
「綱紀」は国家の規律、「粛清」は厳しく正すことです。規律を強め、不正をなくすことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この議会では、議員の側から盛んに綱紀粛正が問題にされた。
(出典:保阪正康『東條英機と天皇の時代(下) 日米開戦から東京裁判まで』)
・統一後、数次にわたって党内の綱紀粛正、現場幹部の再教育を行なった。
(出典:近藤紘一『戦火と混迷の日々』)
・教職員が知れば、綱紀粛正に名を借りた、生徒会の自治権侵害が始まるのは確実だろう。
(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!短編集4 同情できない四面楚歌?』)
・「一緒にお弁当食べていいですか許可書」をこれからつくって、整備班の綱紀粛正をはかることにしよう。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 8-九州撤退戦・上』)
・そうして上役人は「綱紀粛正」とか称して下役人をしばったり督励しようとしているといううわさを耳にします。
(出典:末弘厳太郎『役人の頭』)
類語
・是是非非(ぜぜひひ)
意味:よいことはよい、悪いことは悪いと公平な立場で判断すること。(出典:デジタル大辞泉)
・襟を正す(えりをただす)
意味:それまでの態度を改めて、気持ちを引き締める。(出典:デジタル大辞泉)
・規律正(きりつただしい)
意味:人の行為などが、規則や規準によくのっとっている。秩序正しい。(出典:精選版 日本国語大辞典)