物腰
「物腰が柔らかい」などのように使う「物腰」という言葉。
「物腰」は、訓読みで「ものごし」と読みます。
「物腰」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「物腰」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
物腰の意味
「物腰」には次の意味があります。
・人に接するときの、言葉遣いや身のこなし。(出典:デジタル大辞泉)
「物腰の柔らかい人」などのように、その人の振る舞い方を表す言葉になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今夜の彼女からはあの挑戦的な物腰はすっかり消えているように見えた。
(出典:山田正紀『崑崙遊撃隊』)
・そう思ったとおりの表情で、そう思ったとおりの物腰で、彼女は告げた。
(出典:高野和『七姫物語』)
・まだ若いのに妙に隙のない物腰で、それにひどく嶮相な眼つきをしている。
(出典:久生十蘭『魔都』)
・人間の姿はしているが、その物腰はすっかり美しい牝猫になっている。
(出典:江戸川乱歩/紀田順一郎編『江戸川乱歩随筆選』)
・いかにもエリート社員という物腰だし、頭の切れそうな眼をしていた。
(出典:西村京太郎『怖ろしい夜』)
類語
・振る舞い(ふるまい)
意味:振る舞うこと。挙動。また、態度。(出典:デジタル大辞泉)
・所作(しょさ)
意味:身のこなし。しぐさ。(出典:デジタル大辞泉)
・仕草(しぐさ)
意味:何かをするときのちょっとした動作や身のこなし。(出典:デジタル大辞泉)
・態度(たいど)
意味:物事に対したときに感じたり考えたりしたことが、言葉・表情・動作などに現れたもの。(出典:デジタル大辞泉)
・挙動(きょどう)
意味:立ち居振る舞い。動作。(出典:デジタル大辞泉)