愛惜
「青春を愛惜する」などのように使う「愛惜」という言葉。
「愛惜」は、音読みで「あいせき」と読みます。
「愛惜」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「愛惜」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
愛惜の意味
「愛惜」には次の意味があります。
・ある事物や人を大切にして、手放したり傷つけたりするのを惜しむこと。なごり惜しさ。あいじゃく。（出典：精選版 日本国語大辞典）
「青春を愛惜する」は「青春を名残惜しむ」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・先がみえはじめた生命への愛惜が、そういう表現をとったのかもしれない。
（出典：松本健一『われに万古の心あり』）
・私は限りない愛惜をもって、紙幅の許すまで彼自らの文章に語らせたい。
（出典：倉田百三『学生と先哲』）
・なんで、こんなつまらない石ッころに深い愛惜を感じて居るのでせうか。
（出典：尾崎放哉『石』）
・これはあながち魚相の美醜ではなく、魚のもつ触覚と力との愛惜である。
（出典：佐藤惣之助『魚美人』）
・そのときは機体に対しての愛惜の情がそのような表情をさせたのだと思った。
（出典：皆川ゆか『機動戦士ガンダム外伝 戦慄のブルー』）
類語
・物惜しみ（ものおしみ）
意味：物を使ったり、与えたりするのを惜しむこと。けち。（出典：デジタル大辞泉）
・未練（みれん）
意味：執心が残って思い切れないこと。あきらめきれないこと。また、そのさま。（出典：デジタル大辞泉）
・もったいない
意味：有用なのにそのままにしておいたり、むだにしてしまったりするのが惜しい。（出典：デジタル大辞泉）
・残念（ざんねん）
意味：思いがあとに残ること。すんでしまった物事やそれまでの状態に対して、満足がいかなくて物足りない感じがすること。また、そのさま。心のこり。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・名残惜しい（なごりおしい）
意味：別れがつらく、心残りのするさま。（出典：デジタル大辞泉）
