解釈
「解釈が成り立つ」などのように使う「解釈」という言葉。
「解釈」は、音読みで「かいしゃく」と読みます。
「解釈」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「解釈」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
解釈の意味
「解釈」には次の二つの意味があります。
1 言葉や文章の意味・内容を解きほぐして明らかにすること。また、その説明。
2 物事や人の言動などについて、自分なりに考え理解すること。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
解釈の意味①「言葉や文章の意味・内容を解きほぐして明らかにすること。」
「解釈」の一つ目の意味は「言葉や文章の意味・内容を解きほぐして明らかにすること。」です。
わかりやすく言うと「言葉や物事の意味をわかりやすく、はっきりさせること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・処が教学主義は例外なしに前資本主義的伝承の文献解釈によっている。
(出典:戸坂潤『認識論とは何か』)
・職業的なという言葉を余り現代風に解釈してはいけません。
(出典:岸田国士『俳優倫理』)
・知識が古代に偏つてをりますから、古代の事だつたら解釈がつき易い。
(出典:折口信夫『国語と民俗学』)
・中世を通じて、聖書とギリシア哲学古典との解釈学は著名である。
(出典:戸坂潤『日本イデオロギー論』)
類語
・解説(かいせつ)
意味:物事の要点・意味などをわかりやすく説明すること。また、その説明。(出典:デジタル大辞泉)
・説明(せつめい)
意味:よくわかるように述べること。ときあかして教えること。 (出典:大辞林 第三版)
・解明(かいめい)
意味:不明な点を探って、はっきりさせること。(出典:デジタル大辞泉)
解釈の意味②「物事や人の言動などについて、自分なりに考え理解すること。」
「解釈」の二つ目の意味は「物事や人の言動などについて、自分なりに考え理解すること。」です。
わかりやすく言うと「何かの出来事や物事、相手の行動などについて、自分の頭で考え、自分なりに理解する」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・親鸞の性格にそういう方面が欠けていると私が解釈しているのではない。
(出典:倉田百三『愛と認識との出発』)
・ なるほどあなたのおっしゃる通り僕は僻んだ解釈ばかりしていたのです。
(出典:夏目漱石『彼岸過迄』)
・そうしてわたし自身解釈して、故郷はもともとこんなものだと言っておく。
(出典:魯迅『故郷』)
・もとの平凡へ戻るための調節作用だったと解釈するのが賢明でしょうよ。
(出典:坂口安吾『街はふるさと』)
類語
・認識(にんしき)
意味:ある物事を知り、その本質・意義などを理解すること。(出典:デジタル大辞泉)
・解する(かいする)
意味:理解する。わかる。 (出典:大辞林 第三版)
・捉える(とらえる)
意味:認識・把握する。(出典:大辞林 第三版)
・了解(りょうかい)
意味:物事の内容や事情を理解して承認すること。(出典:デジタル大辞泉)