終息
「感染症が終息する」などのように使う「終息」という言葉。
「終息」は、音読みで「しゅうそく」と読みます。
「終息」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「終息」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
終息の意味
「終息」には次の意味があります。
・事が終わって、やむこと。(出典:デジタル大辞泉)
同じく「しゅうそく」と読む言葉として「収束」がありますが、「収束」はひとまず落ち着く状態をさし、「終息」は完全になくなる状態をさします。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その間、悪質な風邪の流行はようやく終息に向かっていたという。
(出典:森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』)
・この戦闘は十一日午後にやっと終息した。
(出典:木村裕主『ムッソリーニを逮捕せよ』)
・その方は事態は終息に向かうとはっきり申しておった。
(出典:町田康『パンク侍、斬られて候』)
・犯人たちが死んでしまったから、一見したところ事件は終息したように見える。
(出典:宮部みゆき『模倣犯 下』)
・キリスト教の革命を示す神託時代の終息は、小さからぬできごとなのである。
(出典:アラン/宗左近訳『幸福について(上)』)
類語
・終わる(おわる)
意味:物事や動作が最後の段階まで行きついて、それ以上続かなくなる。しまいになる。終了する。(出典:大辞林 第三版)
・完結(かんけつ)
意味:続いていた物事などがすっかり終わること。また、終わってまとまること。(出典:デジタル大辞泉)
・ストップ(すとっぷ)
意味:動きが止まること。動きを止めること。停止。(出典:デジタル大辞泉)
・完了(かんりょう)
意味:物事が完全に終わること。また、完全に終えること。(出典:デジタル大辞泉)
・終止(しゅうし)
意味:物事が終わること。終わり。しまい。(出典:デジタル大辞泉)