現実逃避
「現実逃避したい気持ちでいっぱいだ」などのように使う「現実逃避」という言葉。
「現実逃避」は、音読みで「げんじつとうひ」と読みます。
「現実逃避」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「現実逃避」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
現実逃避の意味
「現実逃避」には次の意味があります。
・実際問題としてやらなくてはならないことを、意図的に避けようとすること。また、その行為や心理状態。(出典:デジタル大辞泉)
現実逃避とは、不安感や責任感、ストレスから自分を守る行動とも言い変えられます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・テレビや新聞は戦線は安定しているなんて現実逃避の報道をしていますがね。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 10-もうひとつの撤退戦』)
・攻撃を放棄ほうきし、だからと言って防御とも言えない、現実逃避の姿勢である。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 3 傷物語』)
・ちょっとぐらい現実逃避をさせてくれても、いいのではないか?
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ4 遠まわりする雛』)
・そこから霊への関心や虚無的な心情、現実逃避の姿勢などが生まれる。
(出典:足立倫行『妖怪と歩く ドキュメント・水木しげる』)
・だが、テレビをつけるのは現実逃避のような気がしてやめた。
(出典:片山憲太郎『電波的な彼女1』)
類語
・目を背ける(めをそむける)
意味:関わり合いになることを避ける。逃避する。(出典:デジタル大辞泉)
・妄想(もうそう)
意味:根拠もなくあれこれと想像すること。(出典:デジタル大辞泉)
・其の場凌ぎ(そのばしのぎ)
意味:あとのことは考えずに、その場だけをとりつくろうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・紛らす(まぎらす)
意味:関心を他に移すなどして、そのことがわからなくなるようにする。ごまかす。(出典:デジタル大辞泉)
・先延ばし(さきのばし)
意味:物事の処理・解決や期限などを、先に延ばすこと。(出典:デジタル大辞泉)