あらゆる
「あらゆる問題」などのように使う「あらゆる」という言葉。
「あらゆる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「あらゆる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
あらゆるの意味
「あらゆる」には次の意味があります。
・あるかぎりの。すべての。(出典:デジタル大辞泉)
「あり」の未然形「あら」+「可能」の助動詞「ゆ」の連体形から成り立ち、「有り得る」が由来とされます。
さらに強調して「ありとあらゆる」と用いられることも多く見られます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・なるほどこの二つをもってすれば、あらゆるものは逆立ちする筈である。
(出典:小酒井不木『二重人格者』)
・いつまでたっても、常にあらゆる可能性が残っているだけの話なのである。
(出典:坂口安吾『安吾人生案内』)
・そこにはあらゆるものに賭けて汚すことを恐れた私達の魂があつたのだ。
(出典:梶井基次郎『『青空』のことなど』)
・お前のあらゆる探求に際して、知られざる者の前に跪いたことがあるか。
(出典:阿部次郎『三太郎の日記 第三』)
・そしてあらゆる手段を使って、一時間でも早く完了していただきたい。
(出典:海野十三『暗号数字』)
類語
・凡て(すべて)
意味:ある物や、ある事の全部。いっさい。(出典:デジタル大辞泉)
・悉く(ことごとく)
意味:問題にしているもの全部。残らず。すべて。(出典:デジタル大辞泉)
・漏れなく(もれなく)
意味:のこらず。ことごとく。(出典:デジタル大辞泉)
・隈なく(くまなく)
意味:隅々まで行き届いて、余すところのないさま。隅から隅まで。(出典:デジタル大辞泉)
・なべて
意味:全体が同じような状態・程度であるさま。総じて。おしなべて。(出典:デジタル大辞泉)