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一寸の虫にも五分の魂とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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一寸の虫にも五分の魂

「僕にだって一寸の虫にも五分の魂はある」などのように使う「一寸の虫にも五分の魂」という言葉。

「一寸の虫にも五分の魂」は、「いっすんのむしにもごぶのたましい」と読みます。

「一寸の虫にも五分の魂」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「一寸の虫にも五分の魂」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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一寸の虫にも五分の魂の意味

「一寸の虫にも五分の魂」には次の意味があります。

どんなに小さく弱い者でも、それ相当の思慮や意地を持っているものだ。小さくても、ばかにできないたとえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)

「一寸」は一分の十倍の単位で、 メートル法で換算すると約3.03センチメートルとなります。
「一寸」と「五分」で語調を整えたものですが、文字どおりには魂が身体の半分となり、魂の大きさを強調する表現となっています。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・あの男にしても一寸の虫にも五分の魂で、いくらか怒ってはいるのだろう。
(出典:谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』)

一寸の虫にも五分の魂ということをよく申しますが、これはどうやらありそうなことでございます。
(出典:今村信雄編『古典落語(中)』)

一寸の虫にも五分の魂があるという、僕は寧ろ一寸の虫にも五寸の魂といいたい。
(出典:新渡戸稲造『自由の真髄』)

一寸の虫にも五分の魂で、かかるぼくにも、これだけは越えられないという一線がある。
(出典:東海林さだお『ショージ君のぐうたら旅行』)

一寸の虫にも五分の魂という言葉があるわね。
(出典:和田はつ子『虫送り』)

類語

油断大敵(ゆだんたいてき)
意味:油断は失敗のもとであるから、恐ろしい敵であるということ。油断することをいましめたことば。油断強敵。(出典:精選版 日本国語大辞典)

一矢を報いる(いっしをむくいる)
意味:敵の攻撃に対して、矢を射返す。転じて、自分に向けられた攻撃・非難などに対して、大勢は変えられないまでも、反撃・反論する。(出典:デジタル大辞泉)

窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)
意味:追いつめられた鼠が猫にかみつくように、弱い者も追いつめられると強い者に反撃することがある。(出典:デジタル大辞泉)

蟷螂の斧(とうろうのおの)
意味:弱小のものが、自分の力量もわきまえず、強敵に向かうことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

・鼻を明かす(はなをあかす。)
意味:だしぬいたり思いがけないことをしたりして、優位に立っていた相手を驚かせる。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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