気疲れ
「考えすぎて気疲れする」などのように使う「気疲れ」という言葉。
「気疲れ」は、気は音読み、疲れは訓読みで「きづかれ」と読みます。
「気疲れ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「気疲れ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
気疲れの意味
「気疲れ」には次の意味があります。
・心づかいや緊張などのため、精神的に疲れること。(出典:デジタル大辞泉)
「気疲れ」をわかりやすくいうと、さまざまなことに気を配り配慮したことで心が疲れるという意味になります。
気を張ることで体力的なことではなくメンタルが疲弊するということをあらわす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これが何週間も続いたら、気疲れでどうにかなってしまいそうだ。
(出典:喬林知『今日からマ王 第16巻 箱はマのつく水の底!』)
・人の良い三好兄弟が語ると、心底気疲れしたように聞こえるから不思議だ。
(出典:万城目学『鴨川ホルモー』)
・こういう出張には慣れてはいたが、気疲れだけは何度経験しても軽くならない。
(出典:幸田真音『傷 邦銀崩壊(上)』)
・ほかの公卿武将も例外であるまいが、尊氏はわけて気疲れをおぼえていた。
(出典:吉川英治『私本太平記』)
・どれほど気疲れする環境と、気疲れする仲間に囲まれていたところでだ。
(出典:西尾維新『伝説シリーズ 4 悲報伝』)
類語
・気苦労(きぐろう)
意味:いろいろと気がねをしたり、気を配ったりして精神的に苦労すること。また、そのさま。心配。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・心労(しんろう)
意味:あれこれ心配して悩むこと。きぼねを折ること。気苦労。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・心痛(しんつう)
意味:心をいためること。ひどく心配すること。深く思い悩むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・困憊(こんぱい)
意味:困って疲れはてること。(出典:デジタル大辞泉)
・くたびれ
意味:くたびれること。疲れ。(出典:デジタル大辞泉)