厳つい
「厳つい人だ」などのように使う「厳つい」という言葉。
「厳つい」は、訓読みで「いかつい」と読みます。
「厳つい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「厳つい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
厳ついの意味
「厳つい」には次の意味があります。
・ごつごつして、やわらかみがない。(出典:デジタル大辞泉)
「厳つい」をわかりやすく言うと「見た目や形などがごつごつしていること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・短く刈り込んだ銀髪に、岩を削ったような厳つい顔立ちをしている。
(出典:吉野匠『レイン1 雨の日に生まれた戦士』)
・丈の高い樫の椅子が、厳つい背をこちらへ向けて、掛けた人の姿はその蔭にかくれて見えぬ。
(出典:神西清『ジェイン・グレイ遺文』)
・その太く厳つい指に細く指輪のはめられていることを、陽子は妙に印象に残した。
(出典:小野不由美『十二国記 6 風の万里 黎明の空(上)』)
・ただ、そんな話とは別に、地獄という厳つい響きがこれほど似合う場所も無かろうと、俺はふと思ってしまったのである。
(出典:CNOVELS編集部『C★NOVELS創刊25周年アンソロジー』)
・つまり部活にしても、もっと厳つい名前でないと「ああそうですか」とは納得いたしかねる感じなのである。
(出典:今野緒雪『お釈迦様もみてる 2 学院のおもちゃ』)
類語
・ごつい
意味:大きくて、かどばっている。いかにも頑丈そうである。ごつごつしている。(出典:デジタル大辞泉)
・剛性(ごうせい)
意味:圧縮・ずれ・ねじれなどの外力に対する、物体の変形しにくい性質。(出典:デジタル大辞泉)
・強い(こわい)
意味:かたくて扱いにくい。ごわごわしている。(出典:デジタル大辞泉)
・堅硬(けんこう)
意味:ものが堅いこと。また、防備などがしっかりしているさま。堅固。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・生硬(せいこう)
意味:態度・表現などが、未熟でかたい感じがすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)