極致
「芸術の極致」などのように使う「極致」という言葉。
「極致」は、音読みで「きょくち」と読みます。
「極致」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「極致」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
極致の意味
「極致」には次の意味があります。
・到達することのできる最高の境地。きわみ。(出典:デジタル大辞泉)
美しさや感情や寒さや暑さなど、様々なことが最高の状態に達することをいいます。
「極」は「きわみ」、「致」は「行き着く」を意味する漢字です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女たちは女性美の極致に達しているといってもいいすぎではありません。
(出典:ムーア『大宇宙の魔女―ノースウェスト・スミス』)
・その感動が極致に達したのは雄大荘厳な修道院を見たときであった。
(出典:セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(下)』)
・幸せの極致といった顔をして、瞬きすら忘れている。
(出典:伊都工平『天槍の下のバシレイス1 まれびとの棺 〈上〉』)
・ほとんど黒に近い焦げ茶色の髪の、こちらは更に緊張の極致という感じだ。
(出典:九里史生『SAO Web 0406 第八章01』)
・二人は恋の極致にでも達したやうな涙ぐましさを感ぜずにはゐられなかつた。
(出典:田山録弥『アンナ、パブロオナ』)
類語
・極み(きわみ)
意味:きわまるところ。物事の行きつくところ。極限。限り。きわまり。(出典:デジタル大辞泉)
・究極(きゅうきょく)
意味:物事をつきつめ、きわめること。また、その最後の到達点。究竟。(出典:デジタル大辞泉)
・至り(至り)
意味:ある物事が最高の状態に達していること。極み。(出典:デジタル大辞泉)
・極点(きょくてん)
意味:物事が到達できる最終的な点。物事の度合いの最も高まったところ。(出典:デジタル大辞泉)
・終極(しゅうきょく)
意味:物事の最後。果て。最終。(出典:デジタル大辞泉)