芽キャベツ
「芽キャベツのパスタ」などのように使う「芽キャベツ」という言葉。
「芽キャベツ」は、「芽」は訓読みで「めキャベツ」と読みます。
「芽キャベツ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「芽キャベツ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
芽キャベツの意味
「芽キャベツ」には次の意味があります。
・キャベツの栽培品種。ベルギー原産で、明治初年頃渡来し、西洋野菜として栽培される。茎は高さ一メートル内外。伸長した茎の葉腋ごとに径三センチメートルほどの球状の芽が多数つく。一般に、その芽を芽キャベツといい、西洋料理の付け合わせなどに用いる。こもちたまな。こもちかんらん。(出典:精選版 日本国語大辞典)
その名称から、普通のキャベツの若い芽のように捉えられがちですが、キャベツの品種の一つです。ビタミンやミネラルが豊富です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・うでた芽キャベツを味なしのフレンチソオスで和え、卓上で塩胡椒する。
(出典:森茉莉/早川暢子編『貧乏サヴァラン』)
・君のことじゃから西洋たんぽぽか芽キャベツくらいに思うとるじゃろうが、これは象げやしという植物なのじゃ。
(出典:ドイル/延原謙訳『失われた世界』)
・従ってたとえば夕食に例をとるとすると、彼はこの二十年間、嫌というほどステーキとじゃがいもと、芽キャベツといったメニューを食べつづけてきたことになる。
(出典:森瑤子『ジンは心を酔わせるの』)
・二人はウィーズリーおばさんの手伝いで「隠れ穴」の台所の流しの前に立ち、山積みになった芽キャベツの外皮を剥いていた。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 6 ハリー・ポッターと謎のプリンス(下)』)
・メニューは、ロースト・ラム、芽キャベツ、それにとれたてのポテトだった。
(出典:R・エイヴァリー『コンラッド消耗部隊(全4巻) 3 ゼロスの戦争ゲーム』)
類語
・タマナ
意味:キャベツ。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・ハボタン
意味:アブラナ科の耐寒性多年草であるが、園芸上は一年草として扱う。キャベツの仲間で、葉に色彩をもたせ、観賞用に改良したものである。切り花、鉢植え、花壇に利用される。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・紫キャベツ(むらさきキャベツ)
意味:キャベツの一種。赤キャベツともいい、酢につけると紫色がきれいに出る。サラダ、ピクルス、煮物などに使用。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・春キャベツ(はるキャベツ)
意味:春先に出荷されるキャベツ。葉の巻き方がゆるく、水分を多く含んでやわらかい。(出典:デジタル大辞泉)
・サボイキャベツ
意味:キャベツの一品種。フランス南東部のサボア地方の原産。葉がちりめん状に縮れていて、結球する。ちりめんキャベツ。(出典:デジタル大辞泉)