動態
「車両の動態」などのように使う「動態」という言葉。
「動態」は、音読みで「どうたい」と読みます。
「動態」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「動態」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
動態の意味
「動態」には次の意味があります。
・物事の動いている状態。また、変化してゆく状態。(出典:デジタル大辞泉)
「人の動態を調査する」で 「人の動きの状態を調査する」 という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人口動態調査の時期ではないし、今月の人口推計はとっくに終わっている。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・いや、動力源が全く発見できないのに動態を呈示する不可解さなのである。
(出典:開高健『ずばり東京』)
・彼が取り扱うのは、観察者自身もその動態のうちに取り込んでいくシステムである。
(出典:内田隆三『社会学を学ぶ』)
・それを「さわぐ」という動態でとらえたところにこの句の発見がある。
(出典:大岡信『名句歌ごよみ〔夏〕』)
・この場合には経済静態を離れて、動態に入ることになる。
(出典:ワルラス・マリー・エスプリ・レオン『純粋経済学要論』)
類語
・様態(ようたい)
意味:物のありかたや行為のありさま。(出典:デジタル大辞泉)
・動向(どうこう)
意味:個人・社会などが、現在および将来において、動いていく方向や傾向。(出典:デジタル大辞泉)
・静態(せいたい)
意味:ものが静止している状態。(出典:デジタル大辞泉)
・情態(じょうたい)
意味:移り変わってゆく、人や物事のある時期におけるありさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・生態(せいたい)
意味:生活の状態。生物が自然界に生活しているありさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)