迂闊
「迂闊だった」などのように使う「迂闊」という言葉。
「迂闊」は、音読みで「うかつ」と読みます。
「迂闊」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「迂闊」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
迂闊の意味
「迂闊」には次の意味があります。
・うっかりしていて心の行き届かないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「注意が足りていないこと」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・迂闊に声をかけるわけにはいかない。
(出典:三浦哲郎『愛しい女』)
・彼女は迂闊なことを口にしてしまったと後悔したのか、唇を噛んでいた。
(出典:東野圭吾『秘密』)
・父はよく言えば大らかだったけれど、悪く言えば迂闊なところがあったの。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 第6巻 ~栞子さんと巡るさだめ~』)
・迂闊に本当のことを言ったらそのあとどうなるんだろうとそればかりを考えた。
(出典:岩井俊二『スワロウテイル』)
・一歩遅れたために万歩遅れたのは、自分の迂闊のためではない。
(出典:山田風太郎『戦中派不戦日記』)
類語
・散漫(さんまん)
意味:まとまりのないさま。集中力に欠けるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・怠慢(たいまん)
意味:当然しなければならないことをしないこと。なまけて、おろそかにすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・うっかり
意味:ぼんやりして注意が行き届かないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・間抜け(まぬけ)
意味:見当はずれなこと。手ぬかりのあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)