精悍
「精悍な目つき」などのように使う「精悍」という言葉。
「精悍」は、音読みで「せいかん」と読みます。
「精悍」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「精悍」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
精悍の意味
「精悍」には次の意味があります。
・顔つきや態度に勇ましく鋭い気性が現れていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと、ここぞというときに顔つきや態度が鋭くどっしりとすることです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・背はさほど高くはないが、宇宙焼けした顔は精悍そのものといっていい。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウ・シリーズ(全13巻) 5 銀河帝国への野望』)
・百マイルもの追撃戦のあとで、いまもなお精悍さを失わない逸物だった。
(出典:T・E・ロレンス/安引宏訳『砂漠の叛乱』)
・中には更に二人ほどの男がいて、どちらも髭だらけの精悍せいかんな顔をしていた。
(出典:福永武彦『風のかたみ』)
・愕然とふり向くおれの眼の前に、眉の太い精悍な男の顔が微笑していた。
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター4 エイリアン黙示録』)
・その精悍な顔は演技のようにもみえたが、どこか眩しいところがあった。
(出典:内田隆三『社会学を学ぶ』)
類語
・威圧(いあつ)
意味:威光や威力で、相手をおさえつけること。(出典:デジタル大辞泉)
・睥睨(へいげい)
意味:にらみつけて勢いを示すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・屈強(くっきょう)
意味:きわめて力が強く頑丈なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・重圧(じゅうあつ)
意味:強い力で圧迫すること。強くおさえつけること。また、その力。(出典:デジタル大辞泉)
・剛(ごう)
意味:力が強いこと。勇ましいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)