檄文
「檄文を飛ばす」などのように使う「檄文」という言葉。
「檄文」は、音読みで「げきぶん」と読みます。
「檄文」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「檄文」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
檄文の意味
「檄文」には次の意味があります。
・ 檄を書いた文章。(出典:精選版 日本国語大辞典)
軍事に限らず、ともに立ち上がって戦おうと人々に呼びかける文書のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この筆を握って、源吉は無数の反対文、檄文、声明文を書き続けたのだ。
(出典:泡坂妻夫『湖底のまつり』)
・すると政宗は別紙にその檄文を手写して、秀吉の前に差し出して云った。
(出典:菊池寛『日本武将譚』)
・宣言文は具体的であるが、書かれてある内容は檄文に近い。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(上)』)
・さきにもいったように、檄文にはいささか過激なところがある。
(出典:白石良夫『最後の江戸留守居役』)
・檄文には名前を連ねてあったが、手間どったのか画面にはまだ私の顔写真しか出てはこなかった。
(出典:石原慎太郎『遭難者』)
類語
・マニフェスト
意味:声明。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・声明書(せいめいしょ)
意味:一定の事項について見解や意見などを公表する際の文書。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・飛檄(ひげき)
意味:檄文を急いで多くの人々に回すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・触書(ふれがき)
意味:告げ知らせるための文書。(出典:デジタル大辞泉)