孤高
「孤高の天才」などのように使う「孤高」という言葉。
「孤高」は、音読みで「ここう」と読みます。
「孤高」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「孤高」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
孤高の意味
「孤高」には次の意味があります。
・俗世間から離れて、ひとり自分の志を守ること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「周囲に流れさず自分の信念を貫いていること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「孤高」と自らを号しているものには注意をしなければならぬ。
(出典:太宰治『徒党について』)
・しかし、真実の孤高の文学ほど万人を愛し万人の愛を求め愛に飢えているものはないのだ。
(出典:坂口安吾『堕落論』)
・純文学の方はあくまで孤高をとって下らない矜持と作品が特徴でした。
(出典:吉川英治『小説のタネ』)
・それ以来、彼は前にもまして孤高の態度をとるようになった。
(出典:パール・バック/大久保康雄訳『大地(3部)』)
・いつも家に籠もって読書にふけっている彼の孤高な姿勢が尚一層その呼称を定着させていった。
(出典:松下竜一『砦に拠る』)
類語
・独立独歩(どくりつどっぽ)
意味:他人にたよらず、自分の信じるところに従って行動すること。独立独行。(出典:デジタル大辞泉)
・独往(どくおう)
意味:自分の信じる道をひとすじに進むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・介立(かいりつ)
意味:他の助けを借りずに、自分一人の力で物事をなすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・超然(ちょうぜん)
意味:物事にこだわらず、平然としているさま。世俗に関与しないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・気高い(けだかい)
意味:どことなく近づきにくい。何となく近寄りがたい。 (出典:大辞林 第三版)