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地獄耳とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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地獄耳

「彼は地獄耳だから」などのように使う「地獄耳」という言葉。

「地獄耳」は「じごくみみ」と読みます。

「地獄耳」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「地獄耳」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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地獄耳の意味

「地獄耳」には次の意味があります。

1一度聞いたことをいつまでも忘れないこと。また、そういう人。
2他人の秘密などをすばやく聞き込むこと。また、そういう耳をもった人。
(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

地獄耳の意味①「一度聞いたことをいつまでも忘れないこと」

「地獄耳」の一つ目の意味は「一度聞いたことをいつまでも忘れないこと」です。

「地獄」は一度落ちたらなかなか抜け出せないことから、同じように「一度聞いたらいつまでも忘れないこと」を指します。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・警察は千里眼でもなければ地獄耳でもない。
(出典:佐竹一彦『ショカツ』)

・一度聞いたことは、けっしてわすれないという、地獄耳です。
(出典:江戸川乱歩『怪奇四十面相』)

類語

・銘記(めいき)
意味:心に深く刻みつけて忘れないこと。
(出典:デジタル大辞泉)

・胸に刻む(むねにきざむ)
意味:心にしっかりとどめる。
(出典:デジタル大辞泉)

・完全記憶能力(かんぜんきおくのうりょく)
意味:自らの目で見た光景を全て記憶することのできる能力を意味する語。
(出典:実用日本語表現辞典)

地獄耳の意味②「他人の秘密などをすばやく聞き込むこと」

「地獄耳」の二つ目の意味は「他人の秘密などをすばやく聞き込むこと」です。

こちらの由来は、地獄の支配者である「閻魔大王」からです。
閻魔大王は現世の行いをすべて把握していることから、そんな閻魔大王のように「情報を知るのが早い人のこと」を指します。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・その家のカミさんというのが大変な地獄耳で、見合いのことは二、三日前から知っていたらしい。
(出典:佐竹一彦『新任警部補』)

・相変らず察しのいい地獄耳で、さっきの座敷で東吾と仲居との会話をちゃんときいていたらしい。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 1』)

・いわゆる地獄耳の稲城の知るところでも、あの件についてはべつに何の噂もないという。
(出典:山田風太郎『ラスプーチンが来た 山田風太郎明治小説全集11』)

・しかし、まだ外部には公表しておらず、英二はポーリングの地獄耳に驚かされた。
(出典:佐藤正明『トヨタ・GM 巨人たちの握手』)

・「話はだいたい聞こえていたよ」 いったいどんな地獄耳だ。
(出典:神永学『心霊探偵八雲 第1巻 赤い瞳は知っている(角川文庫)』)

類語

・耳聡い(みみざとい)
意味:情報などを聞きつけるのが早い。
(出典:デジタル大辞泉)

・事情通(じじょうつう)
意味:ある事柄についての情報を詳しく知っている人。
(出典:実用日本語表現辞典)

・情報収集(じょうほうしゅうしゅう)
意味:資料として利用できる情報を探し集めること。
(出典:実用日本語表現辞典)

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