遺言
「遺言を残す」などのように使う「遺言」という言葉。
「遺言」は、音読みで「ゆいごん」と読みます。
「遺言」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「遺言」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
遺言の意味
「遺言」には次の意味があります。
・死後のために言い残しておくこと。法律用語では「いごん」と読む。
(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと、残された人に対する「故人の意思表示」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・わたしは、その頃万一のために遺言を書き、自分の歌を整理しておいた。
(出典:三浦綾子『塩狩峠 道ありき』)
・この主張を墨子は遺言のような形で弟子たちに伝えたのではないだろうか。
(出典:酒見賢一『墨攻』)
・あなたの遺言にそえてあった例のリストに何かあったような気がします。
(出典:ハインライン『愛に時間を 1』)
・わたしも、法律で許されるかぎりの財産を譲るように遺言しておいたわ。
(出典:バルザック/佐藤朔訳『従妹ベット(下)』)
・彼の示唆しているのは、遺言をはじめとする義母の死への準備のことだ。
(出典:川島誠『セカンド・ショット』)
類語
・辞世の句(じせいのく)
意味:死を前にしてこの世に書き残された詩的な短文のこと。
(出典:知恵蔵mini)
・白鳥の歌(はくちょうのうた)
意味:死ぬまぎわに白鳥がうたうという歌。その時の声が最も美しいという言い伝えから、ある人が最後に作った詩歌や曲、また、生前最後の演奏など。
(出典:デジタル大辞泉)
・遺産(いさん)
意味:死後に残した財産。
(出典:デジタル大辞泉)
・家督(かとく)
意味:相続すべきその家の財産・事業などの総体。
(出典:デジタル大辞泉)
・遺言状(ゆいごんじょう)
意味:遺言を書いた文書。
(出典:デジタル大辞泉)