不躾
「不躾な質問」などのように使う「不躾」という言葉。
「不躾」は、重箱読みで「ぶしつけ」と読みます。
「不躾」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不躾」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不躾の意味
「不躾」には次の意味があります。
・礼儀作法をわきまえていない・こと(さま)。無作法。(出典:大辞林 第三版)
「不躾で申し訳ありませんが」などのように仕事の場面などで自分をへりくだって使うこともできます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・なぜそんな女と一緒になったかと、不躾に聞く者も跡を絶たないという。(出典:岩井志麻子『合意情死 がふいしんぢゆう』)
・甚だ不躾の話だが、早く夕飯のときがくればいいと待っていたのである。(出典:佐藤垢石『海豚と河豚』)
・ 「たいへん不躾でございますが」と、おしのさんがその女の人に聞いた。
(出典:竹久夢二『砂がき』)
・若い女性の素朴な疑問だし、この質問はさほど不躾ではないと思った。(出典:松本清張『球形の荒野 新装版(上)』)
・不躾ですが、この肘を あなたにお貸申して、送ってお上申しましょう。(出典:ゲーテ/森鴎外訳『ファウスト(上)』)
類語
・失敬(しっけい)
意味:人に対して礼を失した振る舞いをすること。また、そのさま。失礼。無礼。(出典:デジタル大辞泉)
・不行儀(ふぎょうぎ)
意味:行儀が悪いこと。また、そのさま。無作法。(出典:デジタル大辞泉)
・無作法(ぶさほう)
意味:礼儀作法にはずれていること。また、そのさま。ぶしつけ。(出典:デジタル大辞典)
・驕慢(きょうまん)
意味:おごり高ぶって人を見下し、勝手なことをすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞典)
・失礼(しつれい)
意味:他人に接する際の心得をわきまえていないこと。礼儀に欠けること。また、そのさま。失敬。(出典:デジタル大辞典))