思索
「解決方法について思索する」などのように使う「思索」という言葉。
「思索」は、音読みで「しさく」と読みます。
「思索」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「思索」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
思索の意味
「思索」には次の意味があります。
・論理的に筋道を立てて考えること。思惟。(出典:デジタル大辞泉)
「思索」をわかりやすく言うと、じっくりと「よく考える」という意味になります。
物事についてどうしてそうなったのか、正しい順番や段取りなどを踏まえてシッカリ考えることをあらわす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・俺が自分の思索に埋没していると、古泉の声が現実に引き戻した。
(出典:谷川流『8 涼宮ハルヒの憤慨』)
・だが君の若さでそうまで言い切るにはよほどの体験と思索があったことだろう。
(出典:酒見賢一『語り手の事情』)
・私は思索を一段落させて、間を持たせる意味で、ひとつの疑問を口にした。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第9巻』)
・しかし、こうした思索は彼に不安の感じをいささかも与えてはいなかった。
(出典:ディケンズ/北川悌二訳『骨董屋(下)』)
・そして自分が目にしているものについて思索に耽っているように見える。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
類語
・思慮(しりょ)
意味:十分に考え思うこと。注意をはらって考え判断すること。おもんぱかり。考え。思考。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・沈思黙考(ちんしもっこう)
意味:沈黙して、深く考えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・熟考(じゅっこう)
意味:念を入れてよく考えること。熟慮。(出典:デジタル大辞泉)
・思案(しあん)
意味:思いめぐらすこと。深く考えること。また、その考え。分別。よい考え、工夫の意にもいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・思量(しりょう)
意味:あれこれ思いめぐらすこと。思慮。思考。思料。(出典:精選版 日本国語大辞典)