乱雑
「段ボールが乱雑に積まれている」などのように使う「乱雑」という言葉。
「乱雑」は、音読みで「らんざつ」と読みます。
「乱雑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「乱雑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
乱雑の意味
「乱雑」には次の意味があります。
・乱れて秩序のないこと。乱れていりまじること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「乱雑」をわかりやすく言うと、ごちゃごちゃと散らかっているという意味になります。物事の位置や順番などが正しくないバラバラな状態である様子をあらわすこともある言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・様々なボタンが乱雑に押され、巨大な『装置』に命令を送ってしまう。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第19巻』)
・あの喧噪と乱雑さから逃れて、庭の隅っこで原稿を書いていたせいなのよ。
(出典:森瑤子『デザートはあなた』)
・廻転椅子の上にも側の小机の上にも、楽譜が乱雑に取り散らかしてある。
(出典:福永武彦『風土』)
・しかし、人の住んでいるところとはとても思えないほど乱雑な内部だった。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第5巻 「異郷の煌姫」』)
・机のまわりが乱雑だという理由でボーナスを半分にされたやつがいるんだ。
(出典:石田衣良『アキハバラ@DEEP』)
類語
・混沌(こんとん)
意味:すべてが入りまじって区別がつかないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・雑然(ざつぜん)
意味:ごたごたとして、きちんとしていないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・支離滅裂(しりめつれつ)
意味:物事に一貫性がなく、ばらばらで、まとまりのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・しっちゃかめっちゃか
意味:物事の混乱したさま。めちゃくちゃ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ごちゃごちゃ
意味:いろいろな物が秩序なく入りまじって、雑然としているさま。(出典:デジタル大辞泉)