真摯
「真摯に向き合う」などのように使う「真摯」という言葉。
「真摯」は、音読みで「しんし」と読みます。
「真摯」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「真摯」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
真摯の意味
「真摯」には次の意味があります。
・まじめで熱心なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「真」は「まこと」、「摯」は「まこと」や「まじめ」を意味する漢字です。
「誠心誠意、まじめであること」を「真摯」と言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・紫の上は微笑んでいるが、真摯な願いだということは源氏にもわかった。
(出典:田辺聖子『新源氏物語』)
・そんな僕をフォローするかのように久保君は真摯な態度で接してくれた。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 03』)
・夫婦はセックスも含めて、もっと真摯に向き合うべきではないだろうか。
(出典:田丸公美子『シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ』)
・しかしそのときその場所に、その気持ちを真摯に応じてくれるものはなにもなかった。
(出典:上遠野浩平『鉄仮面をめぐる論議』)
・真摯に生きんとする人は必ず熱烈なる宗教的要求を感ぜずには居られないのである。
(出典:倉田百三『愛と認識との出発』)
類語
・真正直(ましょうじき)
意味:少しもうそのないこと。本当に正直なこと。また、そのさま。まっしょうじき。(出典:デジタル大辞泉)
・真面目(まじめ)
意味:まじめであること。また、そのさま。しんめんぼく。(出典:デジタル大辞泉)
・本気(ほんき)
意味:まじめな気持ち。真剣な気持ち。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・真剣(しんけん)
意味:まじめに物事に対するさま。本気で物事に取り組むさま。(出典:デジタル大辞泉)
・摯実(しじつ)
意味:心がこもりまじめなさま。誠実。真摯。(出典:デジタル大辞泉)