通例
「通例となっている」などのように使う「通例」という言葉。
「通例」は、「つうれい」と読みます。
「通例」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「通例」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
通例の意味
「通例」には次の意味があります。
・世間一般のしきたり(出典:精選版 日本国語大辞典)
「通例」をわかりやすく言うと「決まり、取り決め」という意味になります。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・史書文献の今日に伝わっているものは、通例はこの部分に限られている。
(出典:柳田国男『木綿以前の事』)
・用があるときは、聖二の方が姉の部屋に足を運ぶのが通例になっていた。
(出典:今邑彩『暗黒祭(「蛇神」シリーズ最終巻)』)
・そして本命が負ける率は十レースのうちに一回以上多いのが通例である。
(出典:坂口安吾『安吾巷談』)
・何かの理由でその儀式は通例とは少し異なった手はずで行われました。
(出典:レ・ファニュ・ジョゼフ・シェリダン『ドラムガニョールの白い猫』)
・しかしその発作ほっさが風のように過ぎた後あとではまた通例の人間のようにも感じた。
(出典:夏目漱石『行人』)
類語
・習わし(ならわし)
意味:しきたり。習慣(出典:デジタル大辞泉)
・定例(ていれい)
意味:以前からの定まったやり方。(出典:デジタル大辞泉)
・恒例(こうれい)
意味:いつもきまって行われること。(出典:デジタル大辞泉)
・慣例(かんれい)
意味:繰り返し行われて習慣のようになった事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・仕来り(しきたり)
意味:昔からの習慣。(出典:デジタル大辞泉)