一味
「盗賊の一味」などのように使う「一味」という言葉。
「一味」は、音読みで「いちみ」と読みます。
「一味」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一味」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
一味の意味
「一味」には次の意味があります。
・同じ目的を持った者が寄り集まって、仲間となること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「一味」をわかりやすく言うと「ある目的を達成するために集まった仲間」という意味になります。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だが、六脚生物の一味ならまさにそんなことをするだろうと思ったんだ。
(出典:E・E・スミス『レンズマン・シリーズ(全7巻) EX 惑星連合の戦士(IPCの宇宙犬)』)
・一言に、あの女と一味の大坂方の男とはいい切れないものがあったのだ。
(出典:山田風太郎『銀河忍法帖』)
・どうやらこんどの一味は、なかなか国際色豊かなことになりそうだった。
(出典:ハメット/砧一郎訳『コンティネンタル・オプ』)
・この恐るべき悪人の一味をなす百人ほどの男もここを隠れがとしている。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『悪魔の発明』)
・お竜があの恐ろしい蠅男の一味だということを知っているのであろうか。
(出典:海野十三『蠅男』)
類語
・連中(れんちゅう)
意味:つれ。仲間。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・徒党(ととう)
意味:仲間、団体、一味などを組むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・仲間(なかま)
意味:一緒に物事をする間柄。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・群れ(むれ)
意味:なかま。同類。やから。(出典:デジタル大辞泉)
・一党(いっとう)
意味:共通の利益、思想などによって結ばれた仲間。(出典:精選版 日本国語大辞典)