玉に瑕
「せっかちなのが玉に瑕」などのように使う「玉に瑕」という言葉。
「玉に瑕」は、訓読みで「たまにきず」と読みます。
「玉に瑕」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「玉に瑕」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
玉に瑕の意味
「玉に瑕」には次の意味があります。
・それさえなければ完全であるのに、ほんの少しの欠点があること。(出典:デジタル大辞泉)
言外に”もったいない”や、”残念”という心情が伴う言葉で、「瑕」は外傷ではなく、性格などの内面的欠点を指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・お母様と二人きり、ではなく、兄も一緒というのが玉に瑕なのだけど。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 8 追憶編』)
・でっぷりと太った人品のいい男だが、玉に瑕なのはいかにも癇癪が強そうである。
(出典:横溝正史『髑髏検校』)
・この料理はおいしいけれど、タレで手がべたべたするのが玉に瑕だ。
(出典:上橋菜穂子『獣の奏者 IV 完結編』)
・もともと奇麗な娘ではあったが、しっかりしすぎて、やや冷たく見えるのが玉に瑕という印象があった。
(出典:今邑彩『双頭の蛇(「蛇神」シリーズ第3巻)』)
・玉に瑕なのはサボリ癖があるらしいということか。
(出典:竜騎士07『うみねこのなく頃に Episode 1 – The Legend of the Golden Witch [A3879D13]』)
類語
・白壁の微瑕(はくへきのびか)
意味:ほとんど完全な物事に、少し欠点があることのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・瑕瑾(かきん)
意味:全体としてすぐれている中にあって惜しむべき小さな傷。(出典:デジタル大辞泉)
・短所(たんしょ)
意味:劣っているところ。欠点。(出典:デジタル大辞泉)
・遜色(そんしょく)
意味:他に比べて劣っていること。見劣り。(出典:デジタル大辞泉)
・細瑾(さいきん)
意味:少しのきず。わずかな欠点、過ち。(出典:デジタル大辞泉)