個室
「個室を用意する」などのように使う「個室」という言葉。
「個室」は、音読みで「こしつ」と読みます。
「個室」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「個室」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
個室の意味
「個室」には次の意味があります。
・ひとりだけで用いる部屋。(出典:精選版 日本国語大辞典)
病院や寮など、いくつか部屋がある中で一人用の部屋のことを言います。
また、飲食店や列車などのように、その他大勢の人と隔てて数人で使用できる部屋を指すこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・列車が東京駅に着いたとき、五号個室には誰もいなかった可能性が濃い。
(出典:深谷忠記『寝台特急「出雲」+-の交叉』)
・音は金林の立っている便器の傍らの、個室から聞えてくるようであった。
(出典:深田祐介『暗闇商人(下)』)
・彼らは個室を共有できたし、そのプライバシーは高度に保護されていた。
(出典:光瀬龍『墓碑銘二〇〇七年』)
・遠藤は隅のテーブルで私を待っていたが、私を認めると奥の個室に移る。
(出典:大藪春彦『名のない男』)
・内科病棟で死んだ人は、ほとんど全員が最後の時間を個室で送っている。
(出典:藤原作弥『聖母病院の友人たち ―肝炎患者の学んだこと―』)
類語
・プライベートルーム
意味:個室。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・私室(ししつ)
意味:ある特定の個人が使用する部屋。個人の部屋。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・小部屋(こべや)
意味:小さな部屋。(出典:デジタル大辞泉)
・部屋(へや)
意味:旅館やホテル、アパートなどで、宿泊や生活するための一区画。(出典:デジタル大辞泉)