依存症
「アルコール依存症」などのように使う「依存症」という言葉。
「依存症」は、音読みで「いそんしょう/いぞんしょう」と読みます。
「依存症」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「依存症」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
依存症の意味
「依存症」には次の意味があります。
・ある物事に依存し、それがないと身体的・精神的な平常を保てなくなる状態。アルコール依存症のような物質に対するものと、インターネット依存症のように行為に対するもの、共依存のように人間関係に対するものがある。(出典:デジタル大辞泉)
「依存症」とはつまり、「ある物事に頼りきってしまい、それが無ければ身体的にも精神的にも安定して過ごせない状態」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ワイン通で鳴らしている宇佐見だが、本当はコーヒー依存症なのだった。
(出典:法月綸太郎『生首に聞いてみろ』)
・おれが依存症の資料を集め始めたのは、この頃からである。
(出典:中島らも『今夜、すべてのバーで』)
・表裏のある依存症、とでもいうのが正確なところかもしれないな。
(出典:西尾維新『新本格魔法少女りすか 1』)
・話したわけではないが、彼は何かの依存症から抜け出そうとしているところなのだろうと感じた。
(出典:伊岡瞬『いつか、虹の向こうへ』)
・そうか、袋が依存症かどうかのひとつのポイントなのか。
(出典:岸本葉子『家にいるのが何より好き』)
類語
・耽溺(たんでき)
意味:一つのことに夢中になって、他を顧みないこと。多く不健全な遊びにおぼれることにいう。(出典:デジタル大辞泉)
・嗜癖(しへき)
意味:ある物事を特にすきこのむ性癖。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・深入り(ふかいり)
意味:度を越して深く関係すること。関心をもちすぎること。(出典:デジタル大辞泉)
・蟻地獄(ありじごく)
意味:アリジゴクのひそんでいる、すりばち状の穴。脱け出せない苦しい状況のたとえにもいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・中毒(ちゅうどく)
意味:周囲の状況などになれすぎて、感覚などが麻痺(まひ)すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)