現況
「現況を把握する」などのように使う「現況」という言葉。
「現況」は、音読みで「げんきょう」と読みます。
「現況」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「現況」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
現況の意味
「現況」には次の意味があります。
・現在の状況。現状。(出典:デジタル大辞泉)
物事や社会、自然などの今の動き・状態を表す言葉です。
出来事だけでなく人物の状態に対しても用いられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いずれにせよ、現況よりみるに主体組は盗掘されたものと考えられる。
(出典:金達寿『日本の中の朝鮮文化 7』)
・横浜支店の融資面だけに限っていえば、ほぼ現況を掌握したとも言える。
(出典:山田智彦『銀行 男たちの挑戦』)
・われわれは内地に依頼し、その人物たちの現況を調査してもらった。
(出典:荒俣宏『帝都物語4』)
・自分自身の現況に対して、ラインハルトは寛容になりえなかったのだ。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 3 千億の星、千億の光』)
・その情報は、台風の現況と見通しについて次のように述べていた。
(出典:柳田邦男『空白の天気図』)
類語
・現状(げんじょう)
意味:現在の状態、ありさま。(出典:デジタル大辞泉)
・近況(きんきょう)
意味:近ごろの様子。生活状態や身の回りの様子を知らせたり尋ねたりする時に用いる語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・現勢(げんせい)
意味:現在の勢力・情勢(出典:デジタル大辞泉)
・現段階(げんだんかい)
意味:現在の段階。(出典:デジタル大辞泉)
・状況(じょうきょう)
意味:移り変わる物事の、その時々のありさま。(出典:デジタル大辞泉)