いい加減
「いい加減にして」などのように使う「いい加減」という言葉。
「いい加減」は、音読みで「いいかげん」と読みます。
「いい加減」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「いい加減」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
いい加減の意味
「いい加減」には次の意味があります。
・程度が適当であるさま。一般的には、好ましくない意味合いで用いられる。(出典:実用日本語表現辞典)
出鱈目だったり、しっかりとしていなかったりする様子を意味します。
度が過ぎたことをしている人に言う「いい加減にして!」という言葉は、程度を考えて言動してほしいという意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・でも、僕がいい加減な気持ちでいるわけでないことはわかってほしい。
(出典:東野圭吾『容疑者Xの献身』)
・ソフィストとでも言いますか、いい加減なことばかり言う連中なんです。
(出典:玉木正之『不思議の国の野球 チェンジアップを16球』)
・自分の命がかかっているのに、いい加減な情報で納得したりはしまい。
(出典:小川一水,田中芳樹『レインボウ・プラネット 灼熱の竜騎兵シェアードワールズ』)
・仕方なくいい加減に返事をすると、鍵を開ける音が聞えて、扉が開いた。
(出典:泡坂妻夫『亜愛一郎の転倒 (亜愛一郎シリーズ2)』)
・君は死体の検査がひどくいい加減だったことに気がついているにちがいない。
(出典:ポー・エドガー・アラン『マリー・ロジェエの怪事件』)
類語
・大袈裟(おおげさ)
意味:物事を実際より大へんなように言ったりしたりするさま。また、必要以上にしかけなどが大きいさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・言葉のあや(ことばのあや)
意味:技巧的な、飾った言い回し。(出典:実用日本語表現辞典)
・出鱈目(でたらめ)
意味:技巧的な、飾った言い回し。(出典:デジタル大辞泉)
・御座なり(おざなり)
意味:その場の思い付きなどの適当な言い訳や発言をすること。(出典:実用日本語表現辞典)
・ぞんざい
意味:いいかげんに物事をするさま。投げやり。粗略。(出典:デジタル大辞泉)