巡礼
「巡礼の列」などのように使う「巡礼」という言葉。
「巡礼」は、音読みで「じゅんれい」と読みます。
「巡礼」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「巡礼」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
巡礼の意味
「巡礼」には次の意味があります。
・聖地や霊場を巡拝する旅によって、信仰を深め、特別の恩寵にあずかろうとすること。また、その人。イスラム教徒のメッカ巡礼、ユダヤ教徒・キリスト教徒のエルサレム巡礼、日本の四国八十八箇所・西国三十三所の札所巡りなど。(出典:デジタル大辞泉)
「巡礼」は「順礼」と表記することもあります。読み方や意味は同じです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その音で、何人かの巡礼達は小屋の中で目を覚ましたにちがいなかった。黒い人影が支配人の小屋の明かりのついた玄関口に現われ、消えた。
(出典:コンラッド/岩清水由美子訳『闇の奥』)
・一体、巡礼する人たちは何日かかって、この辺りまで来るのであろうか。
(出典:井上靖『私の西域紀行(下)』)
・一日の巡礼が終るとあたしは疲れきって泥のようにくずれてしまいます。
(出典:倉橋由美子『聖少女』)
・実際それは実行され、二日後にはどこから見ても巡礼らしい一行となった。
(出典:セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(下)』)
・遠征からもどったすぐその足でお礼参りの巡礼にかけつけたからである。
(出典:チョーサー/繁尾久訳『精選カンタベリ物語』)
類語
・遍路(へんろ)
意味:祈願のため、四国の弘法大師の霊場八十八か所などを巡り歩くこと。また、その人。巡礼。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・巡拝(じゅんぱい)
意味:各地の社寺、また、ある社寺の中を回って礼拝すること。歴拝。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・仏事(ぶつじ)
意味:仏教の儀式や行事。法事。法要。法会。(出典:デジタル大辞泉)
・日参(にっさん)
意味:毎日、神社・仏閣へ参詣すること。日参り。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・探訪(たんぼう)
意味:社会の出来事や実態をその現場に行ってさぐり歩くこと。(出典:デジタル大辞泉)