整頓
「部屋を整頓する」などのように使う「整頓」という言葉。
「整頓」は、音読みで「せいとん」と読みます。
「整頓」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「整頓」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
整頓の意味
「整頓」には次の意味があります。
・整理し正しくととのえること。きちんとかたづけること。整理。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「整」と「頓」はどちらも「ととのえる」という意味を持つ漢字であり、「整頓」は同じ意味の漢字を重ねた二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・男の一人暮らしとはとても思えぬほど、部屋はきれいに整頓されていた。
(出典:綾辻行人『十角館の殺人』)
・ところが僕は整頓風呂敷を洗濯しておくのをすっかり忘れてしまってね。
(出典:有島武郎『或る女』)
・家の中はきちんと整理整頓されていないと気がすまないタイプである。
(出典:東海林さだお『東京ブチブチ日記』)
・昔、家にあったやつは引っ越しの整頓ついでに売っちゃったんだよなぁ。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第2巻』)
・ワケが分からない世の中を、誰かにすっきりと整理整頓して欲しいんだ。
(出典:滝本竜彦『NHKにようこそ!』)
類語
・片付け(かたづける)
意味:物を、適当な場所にきちんと入れ納める。乱雑に置かれている物をまとめ整える。(出典:デジタル大辞泉)
・整理(せいり)
意味:乱れた状態にあるものを整えて、きちんとすること。(出典:デジタル大辞泉)
・繕う(つくろう)
意味:乱れた身なりなどを整える。整え装う。(出典:デジタル大辞泉)
・整える(ととのえる)
意味:乱れのないように形をきちんとする。(出典:デジタル大辞泉)
・整斉(せいせい)
意味:整いそろっていること。整えそろえること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)