慎ましやか
「慎ましやかな人」などのように使う「慎ましやか」という言葉。
「慎ましやか」は、「つつましやか」と読みます。
「慎ましやか」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「慎ましやか」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
慎ましやかの意味
「慎ましやか」には次の意味があります。
・しとやかなさま。つつましいさま。(出典:デジタル大辞泉)
「慎ましやか」をわかりやすく言うと「物静かで上品である様子」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・美人で、つつましやかなひとであったため多くの男性に愛されたという。
(出典:久保田正文『百人一首の世界』)
・そうして慎ましやかに一礼をするとそそくさとその場から去って行った。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!7』)
・一人の女が部屋に入り、つつましやかな態度でドアのすぐ内側に足をとめた。
(出典:モーム/田中西二郎訳『ロータス・イーター』)
・井伏君は小学校の子供のようにつつましやかに小さくなって聴いている。
(出典:佐藤垢石『弟子自慢』)
・腹がしっかりしていて表面は慎ましやかのがよいとしてあります。
(出典:今村信雄編『古典落語(下)』)
類語
・慎ましい(つつましい)
意味:遠慮深い態度である。控えめで、しとやかだ。(出典:デジタル大辞泉)
・小ぢんまり(こぢんまり)
意味:小さいながら程よくまとまり、落ち着きのあるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・質素(しっそ)
意味:じみで、かざりけがないこと。質朴なこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・地味(じみ)
意味:性格や様子などが、目立たなく落ち着いていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・節制(せっせい)
意味:度を越さないように控えめにすること。ほどよくすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)