フリーズドライ
「フリーズドライの食品」などのように使う「フリーズドライ」という言葉。
英語では「freeze drying」と表記します。
「フリーズドライ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「フリーズドライ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
フリーズドライの意味
「フリーズドライ」には次の意味があります。
・凍結乾燥ともいう。食品を凍結させたあと、それに含まれる氷を通常減圧下で昇華させて除き、乾燥食品を得る方法。(出典:栄養・生化学辞典)
長持ちさせることを目的として、食品などを乾燥させる際に用いる技術です。
具体的には「真空凍結乾燥技術」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・フリーズドライされたスープの袋に湯を注入し、もみほぐして吸い込む。
(出典:野尻抱介『ロケットガール(全4巻) ロケットガール 2』)
・お湯で戻せば増えるんだけど、ここでは限りがあるのでフリーズドライにしてある。
(出典:赤瀬川原平『優柔不断術』)
・フリーズドライのコーヒーとミルクを買う。
(出典:野尻抱介『クレギオン 5 タリファの子守歌』)
・野いちごを中心に、フリーズドライの果実数種を用いて仕上げた、パウンドケーキ。
(出典:田中ロミオ『人類は衰退しました-1』)
・老人が皮をむいたばかりの新鮮な甘えびなら、教授たちはカップヌードルに浮いてるフリーズドライのえびの乾物だ。
(出典:石田衣良『波のうえの魔術師』)
類語
・真空凍結乾燥(しんくうとうけつかんそう)
意味:物品を凍結し,真空状態で水を昇華させて乾燥する方法.一般にもとの性質の品に戻りやすい良好な乾燥品が得られる。(出典:栄養・生化学辞典)
・ドライフルーツ
意味:乾燥させた果実。乾燥によって保存効果を高めるほか,生の果物とは違った風味が楽しめる。(出典:百科事典マイペディア)
・インスタント食品
意味:加熱などの簡単な調理で飲食でき,貯蔵性の高い食品。(出典:世界大百科事典 第2版)
・コンビニエンスフード
意味:加熱などの簡単な調理で飲食でき,貯蔵性の高い食品。調理素材としての野菜や魚の水煮缶詰のように,それだけでは料理にならないものはコンビニエンスフードと称している。(出典:世界大百科事典)
・スプレードライ
意味:噴霧乾燥ともいう.溶液を噴霧した状態で乾燥させて粒子状の製品を得る乾燥法.(出典:栄養・生化学辞典)