脆弱
「脆弱なシステム」などのように使う「脆弱」という言葉。
「脆弱」は、音読みで「ぜいじゃく」と読みます。
「脆弱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「脆弱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
脆弱の意味
「脆弱」には次の意味があります。
・もろくて弱いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「脆弱」をわかりやすく言うと「頑丈でなく、簡単に損なわれる」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・将軍職そのものの性格が極めて脆弱なものにかわってきてしまっている。
(出典:光瀬龍『寛永無明剣』)
・本来あるべきでない場所に置かれ、楽器は脆弱でいたわしいものに見えた。
(出典:小川洋子『やさしい訴え』)
・日に焼けた赤い肌をしていて脆弱な感じはしない。
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録06 憎みきれない好敵手』)
・だが、それすら自分の口先一つでどうにでもなるような脆弱さを持っている。
(出典:松本清張『事故 別冊黒い画集1』)
・その内ごもりの響きのある弱い声は、脆弱な楽器の音のようだった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
類語
・華奢(かしゃ)
意味:器物などの作りが、頑丈でないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・柔弱(じゅうじゃく)
意味:気力や体質が弱々しいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・羸弱(るいじゃく)
意味:からだが弱いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・惰弱 (だじゃく)
意味:勢力や体力などが弱いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・虚弱(きょじゃく)
意味:力や勢いが弱いこと。特に、からだが弱いこと。(出典:デジタル大辞泉)