卑劣
「卑劣な行動」などのように使う「卑劣」という言葉。
「卑劣」は、音読みで「ひれつ」と読みます。
「卑劣」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「卑劣」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
卑劣の意味
「卑劣」には次の意味があります。
・品性や言動がいやしいこと。人格的に低級であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「卑劣」をわかりやすく言うと「やることが正々堂々としておらず、いやらしくて汚いこと」という意味です。
「卑劣」は「鄙劣」とも書きます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・おれはそういう卑劣な男になりたくないからおまえに相談にきたんだ。
(出典:横溝正史『貸しボート十三号』)
・彼がぼくの父にしたそれに劣らない、卑劣なやり方だったことは認める。
(出典:アシモフ/川口正吉訳『暗黒星雲のかなたに』)
・だからぼくは言いますが、これを見てもあなたの花婿は、卑劣な男です!
(出典:ドストエフスキー/工藤精一郎訳『罪と罰』)
・あのひとはあの卑劣な性格に相応したことをするにきまっていたのだのに。
(出典:トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(中)』)
・しかし卑劣な奴ではあるけれども彼も英国の法律の保護の下に生活していたわけです。
(出典:ドイル/鈴木幸夫訳『コナン・ドイル ホームズの回想(2)』)
類語
・鄙陋(ひろう)
意味:身分・性行が卑しく下品な・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
・野卑(やひ)
意味:言動が下品でいやしいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・低俗(ていぞく)
意味:下品で俗っぽいこと。程度が低く、趣味の悪いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・粗野(そや)
意味:言動が下品であらあらしくて、洗練されていないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・下品(げひん)
意味:品格・品性が劣ること。(出典:デジタル大辞泉)