直轄
「直轄地」などのように使う「直轄」という言葉。
「直轄」は、音読みで「ちょっかつ」と読みます。
「直轄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「直轄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
直轄の意味
「直轄」には次の意味があります。
・中間の機関を経ずに、直接に管轄すること。直接の支配。(出典:デジタル大辞泉)
管轄は「権限によって支配すること」を意味します。
「直轄」は、管轄の中でも特に直接の支配下にあることを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・文部省の直轄の学校なので、先生も傾向変更の委員だったのではなかったか。
(出典:星新一『きまぐれ遊歩道』)
・それから今回の任務はすべての部局から独立して私の直轄で行う。
(出典:安生正『生存者ゼロ』)
・内務省直轄の警察で、思想犯罪に対処する目的で、一九一一年設置された。
(出典:三浦綾子『銃口』)
・ローマ教皇直轄の裁判を、暗殺などで揉み消そうとするとは何事か。
(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)
・評議会は暗黒騎士団を骨抜きにしてまで、直轄下におきたいのだろうか。
(出典:水野良『ロードス島戦記 外伝「黒衣の騎士」』)
類語
・直属(ちょくぞく)
意味:直接に属していること。間に他の人をはさまないで、じかに指揮・監督を受けること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・管轄(かんかつ)
意味:権限をもって支配すること。(出典:デジタル大辞泉)
・管理(かんり)
意味:ある規準などから外れないよう、全体を統制すること。(出典:デジタル大辞泉)
・所轄(しょかつ)
意味:ある範囲を管轄すること。(出典:デジタル大辞泉)
・支配(しはい)
意味:仕事を配分したり、監督・指揮したりして、部下に仕事をさせること。(出典:デジタル大辞泉)