早とちり
「早とちりした」などのように使う「早とちり」という言葉。
「早とちり」は、訓読みで「はやとちり」と読みます。
「早とちり」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「早とちり」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
早とちりの意味
「早とちり」には次の意味があります。
・早合点をして、まちがえること。(出典:デジタル大辞泉)
ただ間違えるのではなく、早々に理解したと思ったものが間違いだった時に用いられます。
「とちり」は「しくじり」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ですから犯人の正体がバレたと早とちりでもしたのではないですかな。
(出典:鮎川哲也『朱の絶筆』)
・圭ちゃんがおてんばさんの早とちりだったなら、負けてたのは私だった。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 1 鬼隠し編』)
・早とちりしないでくれたまえ、おれたちが手伝わないというんじゃないよ。
(出典:小林信彦『夢の砦』)
・しかしだからといって、僕が早とちりをしたというわけではないのだった。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 6 猫物語(黒)』)
・要するに、何の設備もできていない通化への移転は早とちりだったのである。
(出典:五味川純平『虚構の大義 ─関東軍私記─』)
類語
・早合点(はやがてん)
意味:よく聞いたり調べたりしないで、わかったつもりになること。十分に確かめないで、かってに承知すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・独り合点(ひとりがてん)
意味:自分だけで、よくわかったつもりになること。(出典:デジタル大辞泉)
・勘違い(かんちがい)
意味:間違って思い込むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・誤解(ごかい)
意味:ある事実について、まちがった理解や解釈をすること。(出典:デジタル大辞泉)
・本末転倒(ほんまつてんとう)
意味:根本的で重要なこととささいでつまらないことを取り違えること。(出典:デジタル大辞泉)