異口同音
「異口同音に言う」などのように使う「異口同音」という言葉。
「異口同音」は、音読みで「いくどうおん」と読みます。
「異口同音」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「異口同音」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
異口同音の意味
「異口同音」には次の意味があります。
・多くの人が口をそろえて同じことを言うこと。多くの人の意見が一致すること。(出典:デジタル大辞泉)
「異口」は「異なる口」つまり「多くの人々の口」、「同音」は「同じことを言う」という意味の二字熟語です。
「異口同音」は「いこうどうおん」とも読みます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ 彼らが異口同音に言ったのは、容疑者のアリバイ調査の困難さだった。
(出典:西村京太郎『赤い帆船』)
・異口同音に彼らが主張したことは、右のようなものであった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 03 千億の星、千億の光』)
・その理由はただ「幕府の政治が崩壊するゆえ」とかれらは異口同音にいうだけである。
(出典:半藤一利『幕末辰五郎伝』)
・そして道鏡は皇孫だから、当然天皇になりうる筈だと異口同音に断言した。
(出典:坂口安吾『道鏡』)
・みんなが異口同音に答えることはたった一つだけある。
(出典:クロポトキン・ピョートル・アレクセーヴィチ『革命の研究』)
類語
・口を揃える(くちをそろえる)
意味:各人が同じことを言う。(出典:デジタル大辞泉)
・一つ口(ひとつくち)
意味:口をそろえて言うこと。(出典:大辞林 第三版)
・満場一致(まんじょういっち)
意味:その場にいるすべての人の意見が一致すること。(出典:デジタル大辞泉)
・一様(いちよう)
意味:全部同じようすであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)