独善
「独善的な振る舞い」などのように使う「独善」という言葉。
「独善」は、音読みで「どくぜん」と読みます。
「独善」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「独善」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
独善の意味
「独善」には次の意味があります。
・自分だけが正しいと考えること。ひとりよがり。(出典:デジタル大辞泉)
人の意見などに聞く耳を持たず、考えが自己中心的なことを指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・キリスト教は他宗教との違いをことさらに立てる独善に陥ってはなるまい。
(出典:八木誠一『キリストとイエス―聖書をどう読むか』)
・さうならなければどうしても運営委員会の独善といふことになりますからね。
(出典:岸田国士『対話』)
・ブルータスにとっては彼自身の独善的な立場だけが唯一の現実であったからである。
(出典:シェイクスピア/大山敏子訳『ジュリアス・シーザー』)
・敗戦に伴って旧軍の独善と横暴が暴露され、軍国主義に非難が集中した。
(出典:御田重宝『シベリア抑留』)
・杉本さんは自信家っていうより、独善が過ぎるというか自己中心主義なんです。
(出典:高杉良『金融腐蝕列島(下)』)
類語
・自己満足(じこまんぞく)
意味:自分自身、または自分の行為に、自ら満足すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・横暴(おうぼう)
意味:権力や腕力にまかせて無法・乱暴な行いをすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・利己的(りこてき)
意味:自分の利益だけを中心に考え、他人の立場などを考えないで行動するさま。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )
・エゴイスティック
意味:自分本位、自分勝手で、利己的であるさま。エゴ。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )
・唯我独尊(ゆいがどくそん)
意味:自分だけが偉いとうぬぼれること。ひとりよがり。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )