甚大
「甚大な被害」などのように使う「甚大」という言葉。
「甚大」は、音読みで「じんだい」と読みます。
「甚大」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「甚大」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
甚大の意味
「甚大」には次の意味があります。
・物事の程度がはなはだしく大きいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「甚大」をわかりやすくいうと、ある物事にたいしての度合いが「普通の状態を大きく上まわること」という意味になります。
そのような様子や状態をあらわすときにも使われる言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だが仮に少佐が軍に敵対した場合、軍の受ける損害は甚大なものになる。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 10 来訪者編 <中>』)
・この施設によれば全く燃料が不要であるから、農家の利益は甚大である。
(出典:坂口安吾『盗まれた手紙の話』)
・ことに大膳は年が年だけに、受けたショックは甚大だったにちがいない。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル19] 横溝正史 「悪霊島 下」』)
・もしかすると、それよりも俺の驚き方は甚大だったかもれない。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-41 こみっく月姫』)
・神戸牧師ほど本事件について甚大な迷惑をした人は他にあるまい。
(出典:甲賀三郎『支倉事件』)
類語
・ひどい
意味:度を超している。はなはだしい。(出典:デジタル大辞泉)
・激しい(はげしい)
意味:程度が度を過ぎてはなはだしい。ひどい。(出典:デジタル大辞泉)
・甚だしい(はなはだしい)
意味:普通の度合いをはるかに超えている。(出典:デジタル大辞泉)
・激甚(げきじん)
意味:非常にはげしいこと。はなはだしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・凄まじい(すさまじい)
意味:程度がはなはだしいさま。(出典:デジタル大辞泉)