アナグラム
「アナグラムを研究する」などのように使う「アナグラム」という言葉。
英語では「anagram」と表記します。
「アナグラム」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「アナグラム」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
アナグラムの意味
「アナグラム」には次の意味があります。
・つづり字の位置を変えて、別の語句をつくること。また、その遊び。「evil(悪)」が「live(生きる)」になるなど。字なぞ遊び。(出典:デジタル大辞泉)
アナグラムはアルファベットに限りません。
例えば、日本語であれば「菊の季節に桜が満開(きくのきせつにさくらがまんかい)」を「貴様の靴に落書き完成(きさまのくつにらくがきかんせい)」に並び替えるのもアナグラムです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・アナグラムというのは、文字の書き換えである。
(出典:福永武彦『加田伶太郎全集』)
・子供のころ、英語の綴りを覚えるために、よくアナグラムのゲームをさせられたものだ。
(出典:ダン・ブラウン『ダヴィンチ・コード(上)』)
・古代ローマ人は、アナグラムの研究を〝偉大なる芸術〟と呼んでいた。
(出典:ダン・ブラウン『ダヴィンチ・コード(上)』)
・次に名探偵の名前は、やはりアナグラムで行くことにして伊丹英典と名づけた。
(出典:福永武彦『加田伶太郎全集』)
・アナグラムを作る作家のほうにも稚気があるなら、それを解く読者の側にも稚気がなくてはなるまい、と丹那は思う。
(出典:鮎川哲也『戌神はなにを見たか』)
類語
・字謎(じなぞ)
意味:漢字を偏・旁(つくり)・冠・脚などに分けたりして示し、その漢字を当てさせるもの。「人在二草木間一、目有二竹木傍一」を「茶箱」と解く類字の謎。(出典:デジタル大辞泉)
・言葉遊び(ことばあそび)
意味:言語の発音や意味を利用した遊び。早口言葉・なぞなぞ・尻取り・洒落(しゃれ)・はさみ言葉・さかさ言葉など。(出典:デジタル大辞泉)
・ボナンザグラム
意味:ところどころに欠字のある文章を、ヒントや周囲の語句から埋めてゆく形式のクイズ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・回文(かいぶん/かいもん)
意味:和歌・俳諧などで、上から読んでも下から逆に読んでも同じ音になるように作ってある文句。「たけやぶやけた」の類。(出典:デジタル大辞泉)
・語呂合せ(ごろあわせ)
意味:ことわざや成句などに口調・音声を似せて、意味の異なるこっけいな句を作る言語遊戯。「猫に小判」を「下戸(げこ)に御飯」、「一つ積んでは父のため」を「一つ脱いでは質の種」の類。(出典:デジタル大辞泉)