果断
「果断な人」などのように使う「果断」という言葉。
「果断」は、音読みで「かだん」と読みます。
「果断」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「果断」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
果断の意味
「果断」には次の意味があります。
・物事を思いきって行うこと。決断力のあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「果断」は、目的などがはっきりとしていて、思い切りのよい行動ができることを指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼らから見て大きな障害となるものはマチルドの果断な性格であった。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(下)』)
・彼もまたヴァンスの精力的な果断ぶりに気を呑まれてしまっていた。
(出典:ダイン/鈴木幸夫訳『僧正(ビショップ)殺人事件』)
・時には極端にすぎるほど果断な指揮官ではあった。
(出典:佐藤大輔『皇国の守護者2 名誉なき勝利』)
・個人的な勇敢さと指揮官としての果断さが擬人化したような印象さえあった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 1 星を砕く者』)
・この場合わたくしは拒否という事実、また拒否する際の果断さを言っているのではない。
(出典:フロイト/生松敬三訳『フロイト自伝』)
類語
・剛毅(ごうき)
意味:意志が堅くて強く、くじけないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・毅然(きぜん)
意味:意志が強くしっかりしている様子。少しのことでは動揺しない断固としたさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・断断乎(だんだんこ)
意味:態度が非常につよく、きっぱりとしているさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・敢然(かんぜん)
意味:思い切って行動するさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・果決(かけつ)
意味:決断の速いこと。思い切って決行すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)