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没入とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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没入

「流れに没入していく」などのように使う「没入」という言葉。

「没入」は、音読みで「ぼつにゅう」と読みます。

「没入」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「没入」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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没入の意味

「没入」には次の二つの意味があります。

1 沈み入ること。
2 一つのことに心を打ち込むこと。没頭。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

没入の意味①「沈み入ること。」

「没入」の一つ目の意味は「沈み入ること。」です。

「没入」の一つ目の意味は「沈み入ること。」です。「没」には「水や地の中に沈む」という意味合いがあります。雪や雨の中など、自然の中に入っていく様子を表す際にしばしば用いられます。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・いや、現出したというより、雪のなかに没入したといった方がふさわしい。
(出典:山田風太郎『江戸忍法帖』)

・過去は彼の記憶から消え、彼はひたすら現在に没入しているのだ。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『悪魔の発明』)

・この二人は二人で神のなかへ没入してゆくことで自分たちの愛の完成をとげようとした中世の男女ですが。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)

・いまこの人は、すっかり自己のなかに没入している、とぼくは感じて身ぶるいした。
(出典:ヘッセ/常木実訳『デーミアン』)

類語

浸る(ひたる)
意味:ある状態や心境にはいりきる。(出典:デジタル大辞泉)

沈没(ちんぼつ)
意味:水や泥などの中に沈み入ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

埋没(まいぼつ)
意味:うずもれて見えなくなること。また、うずめかくすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

埋もれる(うもれる)
意味:砂や土などに覆われて見えなくなる。(出典:デジタル大辞泉)

没入の意味②「一つのことに心を打ち込むこと。没頭。」

「没入」の二つ目の意味は「一つのことに心を打ち込むこと。没頭。」です。

なお、「没頭」と「没入」は同じ意味で使われますが、ほんの少しだけニュアンスが異なります。
没頭には「他を顧みないほど精神をつぎ込む」こと、対して没入には「その世界に入り込むほど集中する」という意味合いがあります。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・万葉人はすべて、命がけで恋愛生活に没入して行つたといふ風に考へるのです。
(出典:折口信夫『古代生活に見えた恋愛』)

・それが、僕が編集に没入していくことの最大の意味だったのかもしれない。
(出典:大崎善生『パイロットフィッシュ』)

・自分の芸術に没入することは、第一の人のようにあることはどうしてもできない。
(出典:有島武郎『広津氏に答う』)

・浅見が身近に接近するまで気づかないほど、女性は展示品に没入している。
(出典:内田康夫『斎王の葬列』)

類語

夢中(むちゅう)
意味: 物事に熱中して我を忘れること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

没我(ぼつが)
意味:物事に熱中して我を忘れること。無私無欲になること。(出典:デジタル大辞泉)

専心(せんしん)
意味:心を一つのことにだけ集中すること。(出典:デジタル大辞泉)

凝る(こる)
意味:ある物事に熱中して打ち込む。ふける。(出典:デジタル大辞泉)

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