中途半端
「中途半端に終わる」などのように使う「中途半端」という言葉。
「中途半端」は、音読みで「ちゅうとはんぱ」と読みます。
「中途半端」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「中途半端」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
中途半端の意味
「中途半端」には次の意味があります。
・始めた物事が完了しないでいること。態度などが徹底せず、どっちつかずの状態であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「中途半端」は、道の半ばを意味する「中途」と、 必要なものが全てそろっていないことや、はっきりと決められないあいまいな態度を意味する「半端」という言葉を組み合わせた四字熟語です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・女が何かをするということは、中途半端じゃだめだということだろうか。
(出典:森瑤子『恋の放浪者』)
・いままで拝聴させてたくせに、中途半端なときに出てっちゃったりする。
(出典:花村萬月『幸荘物語』)
・ただ中途半端な金を残して、このカジノバーを出るのが嫌なだけだった。
(出典:石田衣良『赤・黒(ルージュ・ノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝』)
・中途半端なので遠くに行くこともできず、せいぜいが近くの散歩だった。
(出典:松本清張『虚線の下絵』)
・今の僕はこの二つの声の、とても中途半端なところにいるのかもしれない。
(出典:林真理子『ロストワールド』)
類語
・生半可(なまはんか)
意味:十分でなく中途半端であること。いいかげんであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不完全(ふかんぜん)
意味:欠けたり十分でないところがあったりして、完全でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・未完成(みかんせい)
意味:まだ完成していないこと。でき上がっていないさま。未完。(出典:デジタル大辞泉)
・杜撰(ずさん)
意味:物事がいいかげんで、誤りが多いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不備(ふび)
意味:必要なものが完全にはそろっていないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)