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野生とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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野生

「野生のきのこを取る」などのように使う「野生」という言葉。

「野生」は、音読みで「やせい」と読みます。

「野生」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「野生」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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野生の意味

「野生」には次の三つの意味があります。

1 動植物が、山野で自然に育ち、生きていること。人によって飼いならされたり栽培されたりしたものではないこと。また、その動植物。
2 人が、ゆがめられたり整えられたりしていない自然のままの状態で育つこと。野そだちであること。
3 自称。男子が謙遜(けんそん)していう語。近世に多用される。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

野生の意味①「 動植物が、山野で自然に育ち、生きていること。人によって飼いならされたり栽培されたりしたものではないこと。また、その動植物。 」

「野生」の一つ目の意味は「動植物が、山野で自然に育ち、生きていること。人によって飼いならされたり栽培されたりしたものではないこと。また、その動植物。」です。

人の手が入っていない自然体なままの状態の動植物を意味します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・顔の肉も薄く、鋭い目だけが野生の動物のように底から光を放っている。
(出典:桐野夏生『OUT(下)』)

・この野生の荒野に上陸して以来、今ほど安全だと感じたことはなかった。
(出典:R・E・ハワード『大帝王コナン』)

・そしてこの小蒜はもとは野生のものを栽培して出来たように書いてある。
(出典:牧野富太郎『植物一日一題』)

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類語

天然(てんねん)
意味: 人の作為が加わっていないこと。自然のままであること。また、そのさま。また、人の力ではおよばないことやそのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

自然(しぜん)
意味:人間の手の加わらない、そのもの本来のありのままの状態。(出典:デジタル大辞泉)

自生(じせい)
意味:自然に生ずること。特に、生物がある地域に人間の保護を受けないで自力で増殖し生育していること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

野生の意味②「 人が、ゆがめられたり整えられたりしていない自然のままの状態で育つこと。野そだちであること。 」

「野生」の二つ目の意味は「人が、ゆがめられたり整えられたりしていない自然のままの状態で育つこと。野そだちであること。」です。

人が人によって変化させられずに育つことを意味します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・彼がはじめてここへやってきたときにはすっかり野生化していたのだ。
(出典:ラリイ・ニーヴン『リングワールド・シリーズ(全4巻) 3 リングワールドの玉座』)

・貴婦人はこうした暮らしをしているうちに野生化したのでございます。
(出典:ボッカッチョ/柏熊達生訳『デカメロン(上)』)

・いい意味の野生を失つては私たち人類はやがて衰へて來るのだと思ふ。
(出典:吉川英治『折々の記』)

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類語

天然(てんねん)
意味:生まれつきであること。それ本来の姿であること(出典:精選版 日本国語大辞典)

野生の意味③「 自称。男子が謙遜(けんそん)していう語。近世に多用される。 」

「野生」の三つ目の意味は「 自称。男子が謙遜(けんそん)していう語。近世に多用される 」です。

自分のことをへりくだって表す時の代名詞として使われます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

野生に於ては、秘し申す儀、さらさらござなく候。
(出典:平田篤胤『古道大意』)

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類語

野拙(やせつ)
意味:自称。男子が謙遜(けんそん)して用いる。(出典:精選版 日本国語大辞典)

寒性(かんせい)
意味:貧しい書生。また、自分の謙称。(出典:デジタル大辞泉)

摂生(せっせい)
意味:自称。男子が自分をへりくだっていう語。書簡文などに用いる。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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