流暢
「流暢に話す」などのように使う「流暢」という言葉。
「流暢」は、音読みで「りゅうちょう」と読みます。
「流暢」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「流暢」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
流暢の意味
「流暢」には次の意味があります。
・言葉が滑らかに出てよどみないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞林)
「流暢」をわかりやすく言うと「言葉がすらすらと出てくること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・でも、これだけ流暢に日本語を話すのだから、たぶん日本人なのだろう。
(出典:田口ランディ『オクターヴ』)
・彼は典型的なアイヌの顔をしていて、日本語を流暢に話すことが出来る。
(出典:モース・エドワード・シルヴェスター『日本その日その日』)
・女の方は流暢に日本語をしゃべるが男の方は日本語は通じないようだ。
(出典:佐々淳行『謎の独裁者・金正日 テポドン・諜報・テロ・拉致』)
・そしてアメリカ人にも優まさる様な、流暢な英語で次ぎのやうな事をいつた。
(出典:薄田泣菫『茶話』)
・流暢な日本語を操り、頭の中でものを考えるときも日本語で考えている。
(出典:馳星周『不夜城完結編 長恨歌)
類語
・口賢しい(くちさかしい)
意味:口先がうまい。ことば巧みである。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・能弁(のうべん)
意味:弁舌に巧みなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・堪能(かんのう)
意味:深くその道に通じていること。また、そのような人や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・滔々(とうとう)
意味:次から次へとよどみなく話すさま。(出典:デジタル大辞泉)
・懸河の弁(けんがのべん)
意味:早瀬のように勢いよくすらすらとよどみのない弁舌。快弁。(出典:精選版 日本国語大辞典)